景観整備

現状と課題

本村は、自家用建材の確保のために戦後の造林補助により森林整備が行われ、村営林産所による製材も盛んに行われてきました。しかし、現在は木工業を生業とする人はほとんどおらず、造林や植林はほとんど行われていません。そのため、現在では森林環境交付金の事業として国道沿いの森林景観整備を行うにとどまっています。森林は景観の保持だけでなく、きれいな空気や水資源をつくり、さらに雪崩等の災害発生から居住地域を守る大切なものですので、今後どのように保全と利活用をしていくかが課題となっています。

また、村では平成14年に景観条例「美しい檜枝岐村をつくる条例」を制定し、民家等の屋根色の統一や、花の観光地づくり推進事業補助金の交付による花の植栽の推進を村民の理解と協力により行ってきましたが、いまだ充分とはいえません。小さい村だけに、公共施設のみならず民家についても、色や建築様式等の統一により、美しい景観の創出が可能と思われます。美しい檜枝岐村をつくるため、村民の理解と協力をいかに得るかが第一の課題となります。

さらには、世帯構成の変化や高齢化により、空き家は年々増加しており、管理が不十分な空き家が防災や防犯の問題、景観の悪化などの諸問題を引き起こすことが懸念されます。本村では空き家の所有者は把握していますが、今後は所有者不明の空き家等を迅速に撤去し得る法的手段を整備していく必要があります。

主要施策

森林整備

  1. 森林所有者の森林整備意欲の向上を図るとともに、森林環境交付金事業を有効に活用し、計画的な造林や植林等による森林環境の保全と景観保持に努めます。
  2. 森林整備に必要不可欠な伐採技術を習得するため支援します。
  3. 国土の保全や水源の涵養、治山対策を推進し、森林整備・保全に努めます。

美しい檜枝岐村をつくる

  1. 村民と充分に話し合った上で、村民と行政の総意のもとに「檜枝岐のイメージ」の確立を目指し、長期的な景観形成計画の策定及び景観条例等の見直しを進めます。
  2. 桜などの花の名所や並木等による癒しの景観づくりを推進します。
  3. 屋根色の統一の徹底を図るとともに、景観形成に対する支援体制の整備について検討します。
  4. 花の観光地づくり補助金の活用を促進し、統一感のある「花のある村づくり」を、村民と一緒に作っていきます。

サイン整備の推進

  1. 「檜枝岐のイメージ」に合致し、景観にも配慮した統一性のあるデザインの中で、お客様目線になり、観光や歴史に触れて頂けるようなサイン整備を推進します。
  2. 村内だけでなく、登山道においても利用者にわかりやすく、自然環境と景観に配慮したサイン等を設置していきます。

空家対策

  1. 村内の空き家及び所有者把握に努めます。
  2. 老朽化等により再利用することが困難な空き家は、持ち主による除却を促すとともに補助制度等により支援します。
  3. 国の交付金を活用するなど方策について検討します。
  4. 再利用可能な空家は、家を必要としている人と持ち主の橋渡しをするなど、空家の再利用の促進を図ります。
  5. 空き家の状況を確認しながら、空き家管理条例の制定について検討をしていきます。

お問い合わせ先

  • 産業建設課TEL:0241-75-2501

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