村長あいさつ

村民の皆さまへ

平成29年2月1日檜枝岐村は村政100周年を迎えます。
1つの自治体が100年間変わることなく継続されてきたことは、内陸部にある自治体としては極めてめずらしいことであります。
村が江戸時代より前から続いていることは周知のことでありますが、米の収穫出来ない山間、狭あいの地にあって、江戸、明治、大正、昭和、平成と永らえてきたこともまた驚異に値することであります。
このように今日豊かな村として存続できるのも、先人たちの遺された文化や教えの御蔭であります。
江戸時代には黒檜から小羽板を作り、明治時代は小羽板を曲げ物に変え、養蚕をして、大正時代から昭和の前半にかけてはヘラ、杓子を作り生活を支えてきました。これらはすべて男の仕事であり、女性たちはこの間、狭く小石の多い畑を苦労しながら耕して食糧を賄い、冬はシナ縄を編み、村民はただただ生きるために一生懸命に頑張ってきました。
昭和の後半から尾瀬が身近になって観光客が訪れるようになり、村も潤いを感じることが出来るようになりましたが、この潤いを逃すまいと一生懸命に働きました。バブルと呼ばれる時代が過ぎても観光客は増え、潤いを少し蓄えることが出来るようになりました。
そして状況は一転、観光客は減少し潤いを蓄える余裕はなくなりましたが、一度潤いを味わったがために、一生懸命に、将来の為にという遺伝子をどこかに置き忘れてしまいました。

私たちにとってかけがえのない、誇るべき100年続いた村、米の獲れない村を将来に繋げてゆくことが、私たち村民の生きたあかしであります。
村は一日では変えられません、一歩一歩前進していきましょう。

平成28年 4月 1日

檜枝岐村長 星 光祥

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